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シリコンバレーベンチャーキャピタル・DraperNexusと「SUKIYAKI」がマッチングの場を創出する理由~「Evening Pitch Session」レポート

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Posted by 玉井和佐  - 2016.7.6 07:07 -

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6月29日夕刻、シリコンバレーの中心・サンマテオに拠点を構えるベンチャーキャピタル「Draper Nexus」本社の会議室に日系大手企業の新規事業担当者が続々と集まり、Home IoTの分野で注目を集めるシリコンバレースタートアップ3社によるピッチセッション「Evening Pitch Session」が開催された。

今回のイベントは「シリコンバレースタートアップ × 日本企業で新規事業を」というコンセプトのもと、「Draper Nexus」及び日系企業とシリコンバレースタートアップの提携サポートを手がける新規事業創出支援コミュニティ「SUKIYAKI」によって催されたもの。

日本企業を信頼してもらえるようになるために、シリコンバレーのベンチャーコミュニティへのGiveを繰り返していく

1社目のピッチを担当したのが「Notion」。
センサーをベースにしたHome IoTソリューションを提供し、水漏れの検知や将来予測等のアプリケーションで、米国の大手保険会社などと提携している。

ピッチ後、大手保険会社をはじめとする日系企業側からは「収益モデル」や「日米の住宅事情の違いに伴う機能の拡充」といった具体的な質問が飛び交い、また、NotionのCEOであるBrett Jurgensからは日本市場についての質問も飛び出し、インタラクションを重視したセッションは盛り上がりを見せた。

他にも、配達コードの読み取りで開閉が可能なスマート宅配ボックスを提供する「Ucella」。そして常時モバイルから監視カメラやセンサーを操作できるホームセキュリティソリューションを開発する「Mivatek」の2社によるピッチが行われ、こちらも同様スタートアップ側及び日系企業側の両サイドから濃密なフィードバックが提供された。

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イベントを終えてニューヨークから参加した大手カメラメーカー事業開発担当は「今後もこう言ったイベントを通じて新規事業の可能性を探っていきたい」と、コメントした。

Draper NexusのManaging DiretorであるMitch Kitamura氏は「今後スタートアップと日本企業のアライアンスを生んでいくには、スタートアップ側がただ自分達のビジネスをピッチするだけでなく、日本で事業を遂行する際の課題やマーケット環境について理解を深める事が重要になってくる。そう言った意味で今回のイベントで双方のインタラクションが生まれたことは良かった。」と振り返り、今後も、日本企業とスタートアップの提携を促進するために、あらゆるリソースを提供していきたいと決意を述べた。

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今回のイベントを主催した「SUKIYAKI」Co-founderの木村将之氏は「シリコンバレーでは、新しい技術、ビジネスアイディアがタケノコのように生まれてきています。一方で、日本企業では意思決定に、時間がかかり、その技術やビジネスアイディアをなかなか活用できていません。まずはスタートアップから自分自身、そして日本を信頼してもらえるようになるために、シリコンバレーのベンチャーコミュニティへのGiveを繰り返していく。その上で、日本企業とシリコンバレーベンチャーがWin-Winとなる接点を見つけ、一緒に事業を作っていきたい。」 と語っている。「SUKIYAKI」は、今後も、シリコンバレー現地のベンチャーキャピタルやインキュベーターと連携し、日系大企業と、米国のスタートアップのマッチングを展開。スタートアップと日本企業の出会いの機会を積極的に創出していくとのことだ。

※TechWatch編集長の河原あずは、「SUKIYAKI」のCo-founderとしてプロジェクトに参画しています。